「薬膳」ときくと、なんだか難しそう、苦そう、面倒くさそう…などとマイナスイメージを抱く方も多いようだ。
薬膳とは一言でいえば、中国の伝統医学に基づいた食養生のこと。である。
忙しい現代人に求められている「薬膳」
ストレス社会を必死に生き抜いている現代人の多くは、少なからず何らかの不調を抱えて生活をしている。
冷え性、頭痛、アレルギー、肩こり、だるさ、便秘、不眠症…などなど。
これらの不調を抱え病院に行った人の多くは、検査をしても「検査値に異常なし」とされ、お医者様には、様子をみましょうね~などと言われ、診断名もつかずに帰路に就くことになる。
「今」調子が悪いのだから、何とかしてほしいのに…。不調の「原因」が知りたいのに…。と病院をハシゴした方も少なくないだろう。
多くの方が抱えるこんな症状は、「未病」と呼ばれ、病気の一歩手前の状態とされている。
「未病」の状態で不調の原因を探り対処をすることは、「病気」へと進んでしまうことを未然に防ぐことに繋がる。
中国の「薬食同源」という言葉は、食材には薬と同様に効果効能が期待でき、食材も薬の様に取り扱うべきとする考え方である。この考え方を日々の食事に取り入れることで、「未病」を改善し、病気になりにくい身体を作ることができる。
病院では診断、対応が難しかった不調は、日々の食事で改善を図ることができるのである。
薬膳は、個人の体調、体質に合わせたオーダーメイドの食事法
中国の伝統医学の理論に基づき、その時の自分の身体に合った食材、中薬とを組合せた料理をいただくのが、薬膳による食養生である。
薬膳は、日々を健康に過ごす為、病気を未然に防ぐ為の、オーダーメイドの食事法といえる。
食べることで健康になる。薬で治すより、日々のくらしの食事で予防をすること。
「くらしのだいじ通信」では、そんな日々の薬膳について情報をお届けしていく。