-季節を楽しむ旬仕事-

冬至の訪れ~薬膳で楽しむ温かなひととき~

寒さが増し、一年の中で最も寒い季節がやってきました。そう、冬至です。冬至は、陽が最も低く、陰が最も長い日。
  
冬至は、陰陽のバランスが崩れやすい時期ですが、薬膳を取り入れることで体調を整えることができます。
特に、体を温める食材や免疫力を高める薬膳レシピを活用し、冷えからくる不調を和らげましょう。
  
寒い冬を元気に、温かく過ごすために、薬膳を活かしてみてくださいね。

  

・冬至(とうじ)とは
・陰陽五行の視点から見た冬至
・冬至の健康法
・体を温める食材
・冬至におすすめの薬膳レシピ

冬至(とうじ)とは

冬至は、一年で最も昼が短く夜が長い日のことです。反対に、一年で最も昼が長く夜が短いのは、夏至と呼ばれます。
  
四季の中で冬が本格的に始まる時期で、この日を境にして太陽の高度が低くなり、日照時間が最も短くなります。太陽が黄経(※太陽の通り道)270度に到達し、北半球において一年で最も昼が短く夜が長い日となる日を指します。
通常12月21日または22日ごろに発生しますが、太陽暦に基づくため、年によって日付がわずかに変動することがあります。2023年は12月22日です。
この日を迎えることで陰極が極まり、陽極が生まれるとされ、陰陽のバランスが重要視される季節となります。
  
日本を含む東アジアや中国など、多くの文化で冬至は伝統的な行事や祝い事が行われ、家族が一堂に会して温かい食事を共にする風習があります。
冬至は季節の変化や自然の周期を感じ、身体や心の健康を考える良い機会とされています。

陰陽五行の視点から見た冬至

・冬至の陰陽バランス
中国の伝統的な暦である陰陽五行説において、冬至は陰のピークであるため、体内の陰陽のバランスを整えることが重要です。
陽のエネルギーが不足する冬季には、特に陽を補う食材や方法を取り入れることでバランスを取ります。

  

・五行説における冬至の位置づけ
五行説において、冬至は水のエネルギーに関連しています。
水は陰の性質を持ち、冷やす作用があります。この時期は体を温める食材や温かい調理法を取り入れ、冷えからくる不調を防ぐことが大切です。

冬至の健康法

1.適度な運動
冷え込みが厳しい季節ですが、適度な運動は体温を上げ、血液循環を促進します。ウォーキングやストレッチなど、寒さに負けず続けられる運動を心がけましょう。
  
2.温かい飲み物の摂取
体を温めるために、温かい飲み物を積極的に摂りましょう。お茶やスープは体を温かくし、内側から冷えを防ぎます。
  
3.温泉やお風呂でリラックス
冬至に柚子湯に入るのは、日本の冬の風物詩です。ゆずの香りはリラックス効果があるので、湯船に浮かべたゆずの香りをゆっくりと楽しんでください。
    
4.十分な睡眠
寒さによるストレスや疲れを癒すために、十分な睡眠が必要です。規則正しい生活リズムを整え、質の高い睡眠を心がけましょう。

体を温める食材

冬至には、特に体を温める食材を積極的に摂りましょう。以下は、冷えやすい体質の方におすすめの食材です。

生姜(しょうが)
辛味があり、体を温める効果があり、風邪予防や血行促進に効果的です。生姜湯や生姜を使った料理を摂ると良いでしょう。

   

根菜類(こんさい)
南瓜、里芋、大根、人参などの根菜類は身体を温めてくれるので寒い日にもぴったりです。

  

乾物やきのこ
乾燥した食材やきのこは、体を温める効果があります。椎茸、干し椎茸、ひじき、昆布などを活用して料理に取り入れましょう。

  

桂皮(けいひ)
体を温め、血行促進に効果があります。五穀粥やシナモン入りのデザートに取り入れてみてください。

  

ニンニク
免疫力を高め、寒さから体を守ります。炒め物やスープに加えましょう。

冬至におすすめの薬膳レシピ
五穀粥(ごこくかゆ)

《材料》

白米:1/2カップ
黒米:大さじ2
小豆:大さじ2
赤米:大さじ2
青豆:大さじ2
水 :800㏄


《作り方》

1.材料を洗い、水に浸して30分ほど置く。
2.材料と水を鍋に入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にして、時折かき混ぜながら約30分程煮る。
3.好みで蜂蜜や胡桃、松の実、シナモンを加えて味を調える。

くらしのだいじ通信もくじ

MENU