早春の旬の手仕事。
春の到来を告げる春野菜、「ふきのとう」を使ったふき味噌。春の香りを感じる常備菜です。
冷蔵庫保存で約2週間ほど日持ちします。
ふきのとうなどの山菜は、春のお楽しみです。
薬膳では、春は「肝」が高ぶりやすい季節なので、「肝」を養生することが大切と言われます。
寒さによって冬には溜まりがちだった老廃物などを、暖かくなってきた春に分解して解毒しようと肝の働きが活発になり、肝に負担がかかります。
肝臓の働きが悪くなると、全身の気の流れが悪くなり、自律神経の失調を起こし、イライラや目の疲れになって現れます。
ふきのとう独特の「苦味」は抗酸化作用があるポリフェノールで、新陳代謝を高め身体に溜まった老廃物を排出させるなど、デトックス効果が高く、香り成分には胃腸の働きを良くする作用があると言われています 。
「肝」は解毒を活発に行うので、同じく解毒の作用をもつ苦味をとることで肝のサポートになります。
ふきのとうなどの「苦味」のある食材をうまく活用することで、肝の働きを助け、冬の間にためこんだ不要な老廃物を、身体の外へ排出することができるんですね。
温かいご飯に乗せるもよし!調味料として使うもよし! 野菜やお肉に乗せて焼くのもよし!お酒のアテとしてそのまま食べてもよし! ふきのとうのデトックス効果で、春の体調を整えましょう。
薬膳ふき味噌の作り方
《材料》
ふきのとう 100g
太白胡麻油 大さじ1
(サラダ油、胡麻油でもOK)
A 味噌 大さじ5
味醂 大さじ2
砂糖 大さじ1
《下ごしらえ》
1.Aを混ぜ合わせて、合わせ味噌を作っておく。
2.ふきのとうをよく洗い、ガクを一枚むきとり、根本や、黒くなった部分取り除く。
(酸化して黒くなりやすいため、すぐに水にさらしましょう)
《作り方》
1.掃除をしたふきのとうを、みじん切りにする。(粗みじんがオススメ)
2.小鍋に大白胡麻油を入れて熱し、1を入れて炒める。
3.1〜2分まんべんなく炒めたら、味噌とみりんを合わせ混ぜておいたものを加える。水気が適度にとぶまで、そのまま炒めからめる。
本レシピで使った味噌作りのレシピはこちら
食材情報
蕗の薹(フキノトウ) … 性味:苦・寒 帰経: 肺・大腸・肝