-薬膳レシピ-

食べて美肌+貧血改善 夏の薬膳おやつに ライチと枸杞子のゼリー

かの世界三大美女、楊貴妃が好んで食べたといわれる“ライチ”。

皮を剥くだけで簡単に食べられ、美容や健康効果が高いことでも人気ですね。

美肌作りに欠かせない多くの栄養素を含み、妊娠中にもオススメです。

 

ライチは、薬膳的な視点でも、エイジングケアや体質改善に一役買う、美味し嬉しい食材です。

サラダやお茶、お菓子にと、いろいろな料理で楽しむことができます。

暑い夏には、ひんやり冷たく喉越しのよい薬膳おやつにして楽しんでみてはいかがでしょうか。

ライチ(茘枝)の薬膳的効能

薬膳的にライチは、果物では珍しく温性に分類されます。身体を温めて、津液を生じさせ潤わせる性質をもち、甘味・酸味で脾胃・肝に作用します。

温の性質により胃腸を温めて気の滞りをスムーズにし、心を補うことで精神を安定させます。

脾を補い、肝の血を補って循環を良くすることで、貧血を改善を助け、身体が冷えて胃腸の機能の低下がみられる人は消化吸収を良くします。

不眠症や冷えによる胃痛、のどや皮膚の乾燥を改善して肌つやを良くし、下痢などの症状に効果があります。

 

栄養学的にはライチは、造血ビタミンと呼ばれる葉酸や、ビタミンCなどのビタミン類が豊富に含まれ、貧血予防、美容効果、疲労回復、抗ストレスが期待できます。

ライチの持つ強い抗酸化作用は、日焼けや飲酒、喫煙、ストレスなどで発生する活性酸素を除去し、身体が酸化することを防ぎ、美容や健康をサポートしてくれます。

葉酸が多く含まれているため、妊娠を考えている女性や妊娠中の方は特に食べたい食材です。

 

ライチの種は茘枝核と呼ばれ、生薬として使われます。

気を巡らす効果があるため、滞った気の流れを改善し、下腹痛や生理痛、胃痛などの症状を和らげる作用があります。

温性の為、食べすぎると身体に熱がこもり、乾燥やのぼせ、鼻血や吹き出物の原因になるので、一日3~5粒までにしておきましょう。

美味しいライチ(茘枝)の選び方

ライチの果皮に傷やシワがなく、しっかりしていて鮮やかな色味のものを選びましょう。茶色く変色したり黒ずんだりしているものは、収穫してから時間が経ち、鮮度が落ちているので避けます。

表皮のうろこ状の棘が鋭いほど新鮮です。

 

ライチの主な産地は中国と台湾で、熱帯地方や亜熱帯地方に生息する果物です。わずかですが、日本でも生産されていて、主な産地は沖縄鹿児島です。

ライチの旬は、5月頃から8月頃にかけての暑い時期です。甘みが強く芳醇な香りが楽しめます。

国産物は特に短期間しか出回りません。新鮮なライチが手に入ったら早めに食べ切り、保存する際は水分が飛ばないように注意して、ビニール袋などに入れて冷蔵庫で入れておきましょう。

ライチと枸杞子のゼリーの作り方

生のライチは傷みやすく、日持ちしないので、あまりお目にかかる機会がありませんね。気軽に使えて常備もできる缶詰ライチを使った、簡単な薬膳おやつレシピをご紹介します。

 

《材料》4個分

ライチの果肉      12個

ライチのシロップ      200ml

クコの実              12個

粉ゼラチン               10g  (板でもOK)

水                 250ml                                    

はちみつ               大1 

 

《事前準備》

1.粉ゼラチンに分量外の水を加えてふやかしておく。

 

《作り方》

1.鍋に分量の水を入れて火にかけ、温まったら火を止めて、事前にふやかしておいた粉ゼラチンとはちみつを加えて溶かす。 

2.1の粉ゼラチンが完全に溶けたら、ライチのシロップを入れ、氷水にあてながらとろみがつくまで混ぜながら冷やす。

3.2を器の1/3ほど流しいれ5~6分氷水につけ冷やす。 

4.3にライチ、2の残り、クコの実を入れ、冷蔵庫で固める。 

食材情報

ライチ … 性味:甘・酸・温  帰経:肝・脾 

 

枸杞子 …性味:甘・平  帰経: 肝・腎・肺

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