あまおうにとちおとめ、章姫にとよのか…
赤く艶めく可愛い苺は、人気の食材ですね。
今時期は苺狩りに行き、大好きな苺を心行くまでほおばる方もいるでしょう。
しかし、今年は新型コロナの影響もあり、「苺狩りに行くのを泣く泣く断念した」という方も多いのでは?
苺は甘くて美味しいだけでなく、身体の渇きを潤し、胃腸の調子を整えて消化不良を改善、余分な熱をとってくれるなど、優秀な食材です。
苺の持つ酸味は「肝」を養うので、来るべき春の養生におすすめの果物です。
いちごの薬膳的効能
薬膳的にいちごは涼性に分類され、体内の余分な熱を冷ます作用があります。
肺に潤いを与え、身体に不足した水分と血を補う性質をもち、甘味・酸味で肝・脾胃・肺に作用します。
脾胃の機能を高めて調子を整え、食欲不振や消化不良を助ける効能があり、身体にこもった熱を冷まして取り除くと同時に、尿の出を促します。
身体を冷やす作用があるので、大量に食べると脾胃を傷めてしまうことがあります。冷え性やむくみのある方は特に食べ過ぎに注意が必要です。
栄養学的にはいちごは、ビタミンCや、ペクチン、カリウムなどが豊富で抵抗力を高め、美肌や風邪予防に効果が期待できます。
ビタミンCは熱に弱く水に流れ出てしまうので、栄養を余すことなく摂取するために、ヘタはとらずに洗い加熱をせずに生で食べるのがおすすめです。
薬膳いちご紅茶の作り方
《材料》
紅茶 8g
いちご 3個
オレンジスライス 1枚
シナモンスティック 1本
お湯 350~400㏄
いちご(浮かべる用) 1個
《作り方》
1.いちご2個をサイコロ上にカットする。
2.浮かべる用のいちごをスライスする
3.シナモンスティックを半分に折り、2以外の材料をすべてポットにいれる。
4.沸かして一呼吸置いたお湯を3に注ぐ。
5.4~5分ほど蒸らしてカップに注ぎ、2を浮かべて出来上がり。
食材情報
紅茶 … 性味:甘・苦・微温 帰経: 心・肺
いちご … 性味:酸・甘・涼 帰経: 肝・脾胃・肺